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2010/07/10/Saturday

娘を嫁に出すお父さんの気持ちって、どんなものなのか。私にはもちろん、まだわかりません。

でも、ほんのすこしだけ知っているような気がします。

なぜなら、それはきっとこの日の建築家の気持ちと、すこしだけ似ているから。


自分の設計した建物を嫁に出す、ではなく、クライアントに引き渡す、最後の日。

竣工、引き渡し。


竣工写真を夜に撮り終えて、最後のお別れです。行けばいつでも会えるって、そうなんだけどさぁ。

とにかく、夕刻からの写真家の撮影に間に合うよう、最終仕上げ、清掃、手直しなどを急ぎます。

中庭の主、メディカルハーブワン!も最後の化粧直し。

植栽と水盤は完成。

植栽はLOAM(ローム)のTABさん。(襲名披露はまだですか??先に言っちゃったけど、、)

水盤はando stone and design の安東くんが手がけました。

お施主様と現場監督の眞木さん。「やっとできたなぁ」と、感慨もひとしおです。

お施主様にとっては、足掛け何年にも渡る、長い長い道のりだったのです。

監督さんは、相当に入れ込んでくれて、入院するほどの病をのりこえてつくってくれました。

「いやあもう首になるかもしれません」の口癖で、、、「この先5年はこういうのは作れません」とのこと。

水面にうつる桂の立木を眺めつつ、お施主様から各種工事の職人さんにいたるまで、各人がそれぞれの役割での困難の道のりを思い返してしまうという、そんなプロジェクトでした。でもさいごはみんな笑顔ですがすがしくて、それぞれが「いいもんつくったよな、、」とにやにや、あるいはぼーっと眺めちゃうような、そんな最終回なのです。

日が落ちて、撮影開始。夜にはまた、思いがけない表情を見せてくれます。

今回撮影してくださるのは、福岡、阿部スタジオの岩野氏。

光の量を見極めながら、シャッターを切ります。

「こんどは6秒」「うわ、15秒だな」などと呟きながら、撮影は進行。竣工写真、楽しみです。


その後は、太鼓奏者の俊くんとJOURO小野君、九代目発酵王子こと浅利君の先導で、佐伯流のみかいに。

ごまだしうどんでしめるころには、もう一口しか食えないくらいヘベレケでしたが、おいしかったなぁ。

いや、みなさまほんとにおつかれさまでした。


そして、、


こちら、COCORO ANIMAL CLINICさんは7月12日(月)オープン。

おとなりのyuru-yuruはこれからじっくり考えるとのこと。ちなみに2Fはお住まいですので入れませんよー。

院長の池田先生は、常に世界の動物医療の先端に明るく、ペットが病気になる前に、生活習慣や食事、おかれた環境や飼い主との関係から改善して病気にならないようにしてゆくという、ホリスティック医療を実践される方。とても優しい先生です。

かっこいいペット用バブルジェットバスのあるペット美容室も有り。わんちゃん、ねこちゃんをお飼いの方は、高速も無料ですし、是非一度行かれてみてください。(佐伯市城南町257-2 0972-23-3838)


さて次のクール、舞台は北九州へ移ります。


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2010/07/07/Wednesday

日没前、梅雨の晴れ間に、木立の陰翳が。

そして夕暮れがやってくる。

今日はまだ、もう少しやりたいことが残っているとか、

そんなことおかまい無しで、日は暮れはじめてしまう。


ならば、そんなときしかできないことをしよう。

そう、例えば、照明検査とか。

というわけで、薄暮の佐伯・cocoro animal clinicにて、照明検査開始。
いよいよ、ここまで、きましたよ。


一列づつ、つけたり、消したり。

ガラスは、透明と反射だな、、やはり、、

なんて、ニヤニヤしながらおもいがけない効果楽しんでいると、

グリーンベレーの髭男現る。だ、だれですか??

彼は私に一枚のCDを手渡した。

それは、水深の深い澄んだ真水のようなブルーの油紙に包まれていて、、

こちらは、ロックバンド、T.V. not januaryのファーストアルバム。

グリーンベレーの彼は、池田俊彦氏。佐伯出身のミュージシャン。T.V. not januaryの太鼓奏者、ギター、歌も。

実は、こちらのお施主様の息子さんで、引っ越しに備え帰郷中。

東京を拠点にふたつのバンドで音楽活動中で、全国のライブハウスを飛び回っていらっしゃるそうです。

時に、月5本のライブをこなすとか。

ところで、このCD、とてもよかったです。

まさに、ゆるりと流れる、水深の深い澄んだ真水のような音楽、の印象です、私的には。

前田さんの歌声は、水中にきらりとひかる山女の魚影のようで、、貴重な響きですね。

さいごの曲が「木目」とは。



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2010/07/02/Friday

いやぁ、楽しいです。

アニメ「四畳半神話大系」。(フジテレビでの放送は最終回を迎えてしまったようですが、、)

製作は、四畳半主義者の会、らしいです。

これはおそらく、「四畳半」というものの建築的可能性に言及した、世界最初のアニメーションに違いありません。
話は、主人公が大学入学時にどのサークルのビラをもらうかで展開するパラレルワールドとその交錯のお話。
いわゆる「エンドレスエイト」とは別ものなので大丈夫。
原作は森見登美彦 『四畳半神話大系』。
さいごはなんと、パラレルワールドだった四畳半が全方位の鏡像空間として無限連続してしまうという、、
シュール・レアリスティックな作品。

絵も台詞もダメな大学生のキャラクターの設定もなんかよいのですが、
エンディングが特にすき。京大の時計台が逆回転で遡ったところでいつもはじまる、、

「神様のいうとおり」
作詞 - いしわたり淳治  
作曲・編曲 - 砂原良徳    
歌 - いしわたり淳治&砂原良徳+やくしまるえつこ

砂原さんがかんでいるのですね。それと、今をときめくやくしまるさん。

まだ、「えっ?あ、セーラー服と、、」といわれること多いでしょうか。

とにかくこの、エンディングのアニメーションが、よかった。すごかった。

これがつまり、「四畳半」というものの建築的可能性を存分にプレゼンしてしまっているわけです。

たぶん、全国の建築学科の集合住宅の課題では、無限に連続する四畳半が同時多発していることでしょう。

私も、四畳半にちょっと開眼してしまいそうです。


BSフジ見れる方、まだ最終回間に合います。




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2010/06/25/Friday

さて、束の間の晴れ間を縫って流し込んだ外構のコンクリートも打ち上がりました。

工事もいよいよ最後の仕上げに差し掛かります。

向いの並木の茂みから、こっそりエントランスを望む、の図。

ずんっ。

コンクリートの硬化時の程よい頃に雨に打たれ、非常に良い打ち上がり。ひび割れゼロ。すばらしい。

コンクリートの床版の孔や裂け目には、これから緑が繁ります。

左は「cocoro animal clinic」 、右は、cafe的スペース「yuru yuru」、上は、お施主様のお住まい。

この建築を構成するボリュームが三つ巴するこの門構えをくぐって、「間」に進入。

奥には大きな桂の木が植えられます。

その木の足下には、空を写し込む水盤が広がり、バックは、緑豊かに蔓植物と植栽に囲まれます。

お庭のデザイン・制作は、某氏が来月より着手予定、現在、こっそり思案中、だと思います。楽しみです。

看板やサイン計画は、JOUROの小野君が製作中。フォントからつくっているらしく、こちらも楽しみです。



この建築のへそともいうべき場所に穿たれたこの「間」には、主がいる。

すこしずつすすむと、見えてくる。

そう彼こそが、、

こちらは、(未だ製作中ではありますが、、)

実は、情熱大陸にも出演された、佐伯出身のランドスケープアーキテクト団塚栄喜氏率いる

「EARTHSCAPE」によるアートワーク。

MEDICAL HERBMANならぬ、「(仮称)MEDICAL HERBワン」(お施主様談)。

ここに、動物にも効く、メディカルハーブ(薬草)が植る予定、とのこと。中庭に棲む、頼もしい「主」です。




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2010/06/22/Tuesday

先日の日曜日、久住のギャラリー「DAR VIDA」へ。
日没前、夕刻に到着。

照明の効果が際立ち始めた、微妙な光の時間帯を楽しむことができました。

ギャラリストの佐藤邦生氏自らによる企画展「久住の832/2920日」。

久住での8年間、氏のこの場所での2920日の、
光や景色の変化についての感受の積重ねの記録、「風景」の展示。
周囲の、今現在の風景とつながっているように感じ、はっと、させられました。
今週末までとのこと。まだの方は是非。

久しぶりに佐藤さんとお話できて、
楽しい時間が過ごせました。

帰り道、
こんな風景に、つい車を止めてしまう。

縦に細くて、高さのそろった、しなやかに乱立するイネ科の植物の群れ。刻々と変わる、光。

薄暗い光の中に、わさわさ、わさわさ。しばらくその中に佇むと、わさわさが、中にはいってくるようで、、

そう、こういう建築がつくりたいんだ、なんて思う瞬間でした。

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