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2010/07/30/Friday

北九州・小倉北区にて新たなプロジェクトの工事がスタートしています。

Kuroda Dental Clinic さん。

現在は1階が歯科医院。2階は前オーナーさんが住んでいた住居。

既存建物としては、2階のほうが空間ボリュームが大きい、RC建築物なのです。


現在の4ブースの1階の診療所で開業された黒田先生は、

評判が評判を呼んで、診療時間はいつもあふれんばかりの患者さん。

 

もちろんつぶして建て替えることもできたでしょう。

しかし、まず第一に患者さんのことを考えて、治療を中断しないことを最重視。

1階での診療を継続しながら、2階の住居部分を9ブースのより充実した診療が可能なひろいクリニックに再生し、

完成したら休日のあいだに引っ越し。

1階は、いつもいっぱいの車をおさめる駐車場に再生してしまおうというプロジェクトとしてスタートしたのです。

患者さんは、工事中は、若干の不便はあるのですが、でも診療に関しては、途切れることなく継続することができ、完成後は車をゆったりと停められるわけです。

このプロジェクトは、社会全体のなかでみれば、コンクリートの建物1棟分の解体エネルギーや廃棄物を削減することになる、大変意義深い側面もあります。スクラップ&ビルドへ?をなげかけるプロジェクトです。

こちらが、既存建物。


時は1950年代おわり、建築界では「メタボリズム」という理論が提唱されたことがありました。

(昨今の「メタボなおじさん」とかの「メタボ」とは、あまり関係はございません。私はリアルにメタボ、、)

提唱者は日本人建築家の黒川紀章さんや菊竹清訓さんなど。

(大分では、黒川さんは大銀ドーム、菊竹さんはマリンカルチャーセンターをつくっていますね。)

これは概ね、「都市は新陳代謝する」という考え方で、機械のような固定的で静的な都市モデルではなく、常に古い細胞が新しいものに生まれ変わってゆく生物のような動的な都市モデルや建築を考えようというもので、当時、世界中の若い建築家たちに影響を与えました。

 

この考え方は、日本の高度成長期を背景にしていたこともあり、「海上都市」や「塔状都市」といった、人工的な巨大都市のアイディアやイメージ先行の夢のようなプロジェクトに発展して、大阪万博をピークに収束、そこで我らがヒーロー磯崎新が現代美術寄りのところから台頭してバブル期へ向かうのですが、それは今はおいといて、、

 

この「メタボリズム」という考え方は、見方をすこしかえると、現在でもとても有効な考え方で、成熟社会などといわれる現在の日本のような社会でこそちからを発揮しそうな気がします。DABURAの活動コンセプトの重要な足がかりのひとつでもあります。

 

今回のKuroda Dental Clinicさんは、患者さんが「歯科治療をうける」という条件を最適化しつつ、経済、エネルギー、廃棄物についても考慮している、そんな現代版メタボリズムの、実践でもあったりもするわけです。

 

さて、どんなふうに生まれ変わるのか、ということで、たまに、ゲンバログ、致します。


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2010/07/27/Tuesday

アメリカのマサチューセッツを拠点に、アート、アニメーション、イラストレーションなどの分野で活躍する

二人組アーティスト、Overtureのイベント。大分市・multi culti にて、このまえの日曜日に開催されたものです。

お二人はご夫婦で、ご主人はジェイソンさんというアメリカの方。日本語がうまい!

奥様はあやさんという日本人で別府のご出身。

blueballen裏さんの進行で、作品の上映とその作品についてのトークが折り重なって進む、貴重な時間でした。


アニメーションということばは、ラテン語のanimaからきているらしく、

生命のない動かないものに命を与えて動かすことを意味するそうですが、

アニメーションという表現分野の根っこって、もしかしたら、文字通りのアニミズム、そのものなのではないか、と思います。

そんなアニメーションの本来のありかたとか、生命を与える原理のようなものを感じることのできる、

詩的で生命感のある作品でした。

時に、感動してぞくぞくする場面すらありましたね。


一枚一枚のコマを、絵をかいて、切り抜いて、スキャニングしてというプロセスをかさね、

1分つくるのにふたりでひと月かかるそうです。

壮大なる、一分間、ある意味根性で構築されたもうひとつの世界なのですね。

お二人で、監督、原画、アニメーターなどのアニメーション制作にまつわるすべてこなしているそうで、

それであるが故に、密度の高い、不思議なうごきや色合い、ゆれや変化が表現できるのだろうなと思います。


アニメーションと建築は似ていると思いました。

アニメーションは、ひとつの世界をつくりだすために、一秒間になんまいもの絵を積み重ねてゆくことで、空間と時間を

編み出してゆく、構築してゆく作業なのだと思います。

世界を構築する行為という意味では、すごく建築とちかい表現分野だと思いました。



お二人の作品は、HPで見られますので、

ぜひ見てみてください。




現在、湯布院のblueballenにて、原画展をしているそうです。これは見ておかないと。

しばらく大分に滞在した後、全国ツアーにでて、東京でしめくくるそうです。




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2010/07/10/Saturday

娘を嫁に出すお父さんの気持ちって、どんなものなのか。私にはもちろん、まだわかりません。

でも、ほんのすこしだけ知っているような気がします。

なぜなら、それはきっとこの日の建築家の気持ちと、すこしだけ似ているから。


自分の設計した建物を嫁に出す、ではなく、クライアントに引き渡す、最後の日。

竣工、引き渡し。


竣工写真を夜に撮り終えて、最後のお別れです。行けばいつでも会えるって、そうなんだけどさぁ。

とにかく、夕刻からの写真家の撮影に間に合うよう、最終仕上げ、清掃、手直しなどを急ぎます。

中庭の主、メディカルハーブワン!も最後の化粧直し。

植栽と水盤は完成。

植栽はLOAM(ローム)のTABさん。(襲名披露はまだですか??先に言っちゃったけど、、)

水盤はando stone and design の安東くんが手がけました。

お施主様と現場監督の眞木さん。「やっとできたなぁ」と、感慨もひとしおです。

お施主様にとっては、足掛け何年にも渡る、長い長い道のりだったのです。

監督さんは、相当に入れ込んでくれて、入院するほどの病をのりこえてつくってくれました。

「いやあもう首になるかもしれません」の口癖で、、、「この先5年はこういうのは作れません」とのこと。

水面にうつる桂の立木を眺めつつ、お施主様から各種工事の職人さんにいたるまで、各人がそれぞれの役割での困難の道のりを思い返してしまうという、そんなプロジェクトでした。でもさいごはみんな笑顔ですがすがしくて、それぞれが「いいもんつくったよな、、」とにやにや、あるいはぼーっと眺めちゃうような、そんな最終回なのです。

日が落ちて、撮影開始。夜にはまた、思いがけない表情を見せてくれます。

今回撮影してくださるのは、福岡、阿部スタジオの岩野氏。

光の量を見極めながら、シャッターを切ります。

「こんどは6秒」「うわ、15秒だな」などと呟きながら、撮影は進行。竣工写真、楽しみです。


その後は、太鼓奏者の俊くんとJOURO小野君、九代目発酵王子こと浅利君の先導で、佐伯流のみかいに。

ごまだしうどんでしめるころには、もう一口しか食えないくらいヘベレケでしたが、おいしかったなぁ。

いや、みなさまほんとにおつかれさまでした。


そして、、


こちら、COCORO ANIMAL CLINICさんは7月12日(月)オープン。

おとなりのyuru-yuruはこれからじっくり考えるとのこと。ちなみに2Fはお住まいですので入れませんよー。

院長の池田先生は、常に世界の動物医療の先端に明るく、ペットが病気になる前に、生活習慣や食事、おかれた環境や飼い主との関係から改善して病気にならないようにしてゆくという、ホリスティック医療を実践される方。とても優しい先生です。

かっこいいペット用バブルジェットバスのあるペット美容室も有り。わんちゃん、ねこちゃんをお飼いの方は、高速も無料ですし、是非一度行かれてみてください。(佐伯市城南町257-2 0972-23-3838)


さて次のクール、舞台は北九州へ移ります。


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2010/07/07/Wednesday

日没前、梅雨の晴れ間に、木立の陰翳が。

そして夕暮れがやってくる。

今日はまだ、もう少しやりたいことが残っているとか、

そんなことおかまい無しで、日は暮れはじめてしまう。


ならば、そんなときしかできないことをしよう。

そう、例えば、照明検査とか。

というわけで、薄暮の佐伯・cocoro animal clinicにて、照明検査開始。
いよいよ、ここまで、きましたよ。


一列づつ、つけたり、消したり。

ガラスは、透明と反射だな、、やはり、、

なんて、ニヤニヤしながらおもいがけない効果楽しんでいると、

グリーンベレーの髭男現る。だ、だれですか??

彼は私に一枚のCDを手渡した。

それは、水深の深い澄んだ真水のようなブルーの油紙に包まれていて、、

こちらは、ロックバンド、T.V. not januaryのファーストアルバム。

グリーンベレーの彼は、池田俊彦氏。佐伯出身のミュージシャン。T.V. not januaryの太鼓奏者、ギター、歌も。

実は、こちらのお施主様の息子さんで、引っ越しに備え帰郷中。

東京を拠点にふたつのバンドで音楽活動中で、全国のライブハウスを飛び回っていらっしゃるそうです。

時に、月5本のライブをこなすとか。

ところで、このCD、とてもよかったです。

まさに、ゆるりと流れる、水深の深い澄んだ真水のような音楽、の印象です、私的には。

前田さんの歌声は、水中にきらりとひかる山女の魚影のようで、、貴重な響きですね。

さいごの曲が「木目」とは。



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2010/07/02/Friday

いやぁ、楽しいです。

アニメ「四畳半神話大系」。(フジテレビでの放送は最終回を迎えてしまったようですが、、)

製作は、四畳半主義者の会、らしいです。

これはおそらく、「四畳半」というものの建築的可能性に言及した、世界最初のアニメーションに違いありません。
話は、主人公が大学入学時にどのサークルのビラをもらうかで展開するパラレルワールドとその交錯のお話。
いわゆる「エンドレスエイト」とは別ものなので大丈夫。
原作は森見登美彦 『四畳半神話大系』。
さいごはなんと、パラレルワールドだった四畳半が全方位の鏡像空間として無限連続してしまうという、、
シュール・レアリスティックな作品。

絵も台詞もダメな大学生のキャラクターの設定もなんかよいのですが、
エンディングが特にすき。京大の時計台が逆回転で遡ったところでいつもはじまる、、

「神様のいうとおり」
作詞 - いしわたり淳治  
作曲・編曲 - 砂原良徳    
歌 - いしわたり淳治&砂原良徳+やくしまるえつこ

砂原さんがかんでいるのですね。それと、今をときめくやくしまるさん。

まだ、「えっ?あ、セーラー服と、、」といわれること多いでしょうか。

とにかくこの、エンディングのアニメーションが、よかった。すごかった。

これがつまり、「四畳半」というものの建築的可能性を存分にプレゼンしてしまっているわけです。

たぶん、全国の建築学科の集合住宅の課題では、無限に連続する四畳半が同時多発していることでしょう。

私も、四畳半にちょっと開眼してしまいそうです。


BSフジ見れる方、まだ最終回間に合います。




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